2018年1月30日火曜日

アルミ+ABS樹脂製 ハイブリッドケース その①

極寒の星空撮影では、デジタルカメラのバッテリを温めないと撮影できない場合があります。

対策としてはヒーターを巻き付ける方法刈りますが、イメージセンサは熱ノイズによるデジタル画像の劣化を防ぐため、最小限のヒーターを霜、くもり防止ヒーターをレンズ周辺だけに取り付けカメラボディにはイメージセンサーがあるため取り付けたくないのが実情です。

そんな時は低温時に能力を発揮できないバッテリーの代わりに外部電源を供給することで長時間撮影ができます。カメラメーカーからも外部電源アクセサリが販売されているはずです。
特に、天文写真の場合、撮影場所からほとんど移動しませんので好都合です。

ただし自動車用バッテリからカメラ電源電圧に変換する電源モジュールの種類によっては、ノイズの多いスイッチングタイプを使用している場合が多く、市販のアダプタにもスイッチング電源が多く採用されています。
このノイズこそが外部電源使用時の最大のデメリットになります。


下記画像は、電源モジュールの種類別に実際にカメラに電源を供給して観測した電源ラインです。

1)ノイズは少ないが電源電圧変換効率の悪いシリーズレギュレーター


2)発熱は少なく電源電圧変換効率の良い(90%以上)スイッチングレギュレーター


同じ条件で撮影していますが、スイッチング電源のほうが電圧変動が大きく且つノイズとしての高調波成分を多く含んでいます。


このノイズの撮像系に対する悪影響の範囲はメーカー、製品によって異なるとは思いますが、通常装着しているバッテリはノイズは皆無で、天体撮影時は長時間露光などセンサーの限界特性を駆使する撮影方法ですから、外部電源にもなるべくノイズレスのものを使いたいものです。


そこでシリーズレギュレーターを使用することにしたわけですが、ケースの周囲を樹脂で囲む構造ですと放熱が十分ではありません。かといってファンをつけるのもちょっと..


そこで、半面をアルミ材にした外部電源ケースをリリースすることにしました。
ケースは6000系アルミのLアングルとABS樹脂によるハイブリッドでアルミLアングル部分がヒートシンクになります。

これで発熱の多いシリーズレギュレーターでも熱による障害を防ぐことができます。




2018年1月27日土曜日

WEBカメラによる星雲撮影用オートガイド:の作り方 その①

古いWEBカメラをお持ちではありませんか?
解像度が低く(640x480)使用しなくなったWEBカメラには、今となっては希少なCCDイメージセンサを使用したものがあります。
センサーの高解像度化がすすみ現在販売されているWEBカメラのほとんどはCMOSイメージセンサーが使われています。デジカメ(レンズ交換式の一眼レフ)も例外ではないのですがCCDセンサは低照度時のノイズ特性がCMOSイメージセンサよりも良いという特徴があります。
今回から数回に分けてこのCCDセンサを復活させて惑星撮影や星雲撮影時のガイドスコープに使えるようにしたいと思います。

復活させるのは旧ロジテック 現ロジクール社製 QuickCam Pro 4000で天文ファンの間ではその性能からご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このカメラの外装、レンズを取り外し、直焦点撮影ができるように精度よく切削加工されたレンズシュラウドと3Dプリントされたケースに6000系アルミ材を切削加工したアメリカンサイズのシリンダーを取り付けます。ツァイスサイズのシリンダーは後日対応したいと思います。撮像素子がレンズ中心にあることと、撮像面が正確に平行に配置できることでフォーカスが安定します。

尚Palm-Dreamsでは、改造サービスを行う予定です。お手持ちのWEBカメラを復活させてみませんか?

オートガイドに応用するためにはオートガイダーソフトも必要です。




2018年1月24日水曜日

星野・星景写真撮影用 ボータプル赤道儀 SEIYA-15_Rev2 その⑥ 作例 オリオン大星雲M42

無理を承知で、
SEIYA-15 rev2に小さめの望遠鏡を載せてコリメート撮影してみました。

使用した望遠鏡は、


オルビィス社から販売されている KOL KT-6
60mmの手作り望遠鏡キットを組み立てたものですが、
手作りとは思えない見え方をするPalm-Dreamsのイチオシ望遠鏡で、お月見専用かつ一番使用頻度の高い望遠鏡でもあります。 
紙管でできており軽く丈夫です。特に内部の迷光対策の遮光リングが高コントラストのすっきりした見え味につながっているようです。

軽いため簡易赤道儀でも搭載できるのではないかと考え試してみました。

結果は


ISO3200 30秒露光ですが点像をキープしていますね。

2018年1月20日土曜日

星野・星景写真撮影用 ボータプル赤道儀 SEIYA-15_Rev2 その⑤ 作例 オリオン座周辺

SEIYA-15-Rev2 を使用し 冬の代表星座 オリオン座を撮影してみました。


SONY NEX-5N f/2.8 115秒 ISO-800  19mm


等倍表示したい方は
画像をクリックするとダウンロードできます。
少しシロカブリしていますが無加工です。

少しフォーカスが甘いですが点像はキープしていることが確認できました。

https://drive.google.com/file/d/1q84Kr1KOnA1BabgYLvPUw8_S1bz0fKTG/view?usp=sharing


2018年1月14日日曜日

星野・星景写真撮影用 ボータプル赤道儀 SEIYA-15_Rev2 その④ 試作機 組み立て

SEIYA-15-Rev2 の組み立てをしてみました。

基本的なメカ構造や寸法は変わっていませんので大きな問題もなく組み立てが完了しました。
剛性は上がっていますから今まで搭載できなかったフルサイズ一眼+広角レンズ程度なら搭載可能です。





2018年1月12日金曜日

星野・星景写真撮影用 ボータプル赤道儀 SEIYA-15_Rev2 その③ ドライブユニット 組み立て

星野・星景写真撮影用 ボータプル赤道儀 SEIYA-15ドライブユニットです。

3D プリント部品の試作第一号です。
ネジ穴がなかったり、ドライブモーターの配線穴が無かったりといくつかの不具合はありましたが、おおむね当初の設計通りの製品になりました。

このドライブユニットは最長追尾時間が15分と短いですが赤経プレートがほとんど重なり機械的な剛性の高い領域しか使わないため搭載荷重が高くなります。

200mm程度の望遠レンズを使い実写してみたいと思います。



2018年1月11日木曜日

星野・星景写真撮影用 ボータプル赤道儀 SEIYA-15_Rev2 その② ドライブユニット

一眼レフ+F値の小さい(明るい)レンズには使えないの?という要望をいただきまして、
最長追尾時間を半分に短縮して(約15分)搭載荷重を向上させたタンジェントスクリュー式ドライブユニットがほぼ完成しました。
あとは、組み立てて実写を繰り返すことになります。


基本的な構造は既に実績のあるドライブユニットをベースにリードスクリューのせり出し剛性を高めるために追尾時間を犠牲にしています。


ここでタンジェントスクリュー式のポータブル赤道儀になぜ自動追尾ドライブユニットが有効なのか理由を説明いたします。


ご存知のようにタンジェントスクリュー式のポータブル赤道儀は構造が簡単ですので個人による組み立てた例がたくさんあります。
しかし、そのほとんどが手動式で一分間に一回転程度スクリューつまみを一定の角速度で数分間回し続けなければなりません。

本格的な赤道儀による自動追尾を行う撮影機材を使用した撮影でも、シャッターを開けたままの露光中に、カメラや赤道儀に触れると手振れにより星像が流れることは良くあることですので、たとえ数分間の露光時間でも、露光中に撮影機材に触れなくても済む赤道儀へのドライブユニットの導入はそれだけでメリットがあります。

ドライブユニット単体でも頒布予定ですので気になる方はチェックしてみてください。





2018年1月10日水曜日

屋外設置用広帯域受信専用チューナー(広帯域受信サーバー) その③

広帯域受信専用チューナー部です。

RTL-SDRが使用しているICのデータシートを見ると、周波数帯により外付けする高周波コイルの定数を最適化することで受信感度が向上することが特性表から判りましたので、それぞれの周波数帯に合わせたコイルに換装し、具体的にはMF,HF帯とHF,VHF,UHF,を分離し複数のRTL-SDRでカバーすることにします。

SHF帯は空きスロットとして拡張可能です。



それぞれの
RTL-SDRチューナーはシールドを兼ねたダイキャストのケースに収納しますが、RTL-SDR基板にはネジ穴が無く固定のの方法がありませんので、この部分は、ABS樹脂製のホルダーを3Dプリントする予定です。このホルダーに銅箔テープを貼り付けるか、銅板でシールドするかは試してみてから...にします。

ダイキャストケースに収納できるRTL-SDRは4本程度までは入りそうですが、このダイキャストケースに収納できる4ポートの USB HUBがないかも..です。



2018年1月7日日曜日

星野・星景写真撮影用 ボータプル赤道儀 SEIYA-15-rev2 その①

現在頒布中のSEIYA-30ですが、マイナーチェンジを予定しています。
主な改善項目は搭載時剛性の改善です。 上位互換性を持たせていますから、レトロフィットキットにより仕様変更が可能になります。

1) 大きな変更点は、極軸追尾時間を30分から15分に変更し搭載荷重を増加
2) 極軸合わせ
導入精度よりも導入の容易さを優先したい場合に対応可能な極軸導入パイプ径を装着可能になる予定です。近日中に公開いたしますのでご期待ください。




気象計測センサーその12 汎用ソーラー充電式電源 ポール 

センサーとノードコントローラが完成したのですが、実際に野外/屋外に設置するとなると 風雨に耐える電装ボックスと電源を確保しなくてはなりません。 今回ご紹介するのは 屋外設置の容易な汎用のソーラーバッテリ付きポールで、固い地面には向きませんが耕作地など地面の柔らかい場所な...