2017年9月29日金曜日

人工衛星(435MHz JAMSAT)を追いかける その④受信アプリインストール

まず受信の様子をご覧ください。

アプリは、PC用ならSDR#が高機能でおすすめなのですが、Raspberry PiにはGNU ライセンス版の
gqrx2.6を選んでみました。

Raspberry Pi 2 Raspberry Pi 3版がありますが、Pi 2にPi 3用をインストールしたところ実行エラーで動作しませんでした。 (当然ですね..)

またRaspberry Pi2では動作はするのですがCPU負荷率が常時90%以上で復調モードをWideFMで民放を受信したところ負荷オーバーでストリームオーバフローで落ちてしまいました。

NarrowFMモードによるアマチュア無線バンドの受信は問題ありませんでしたが他にも制約があるかもしれませんのでRaspberry Pi3を使用して広帯域受信機を構築したほうが良いと思います。










2017年9月26日火曜日

人工衛星(435MHz JAMSAT)を追いかける その③受信機の準備

無線機を常時電源を入れるとなると気になるのは消費電力ですね。
当初 パソコン+RTL-SDR の組み合わせで..と考えていましたが2017年の今なら超小型超低消費電力のRaspberry Piがあります♡

ということで大喰いのパソコンへのインストールは後回しにしてRaspberry Piへのインストールを行います。

これなら後でチューナー・サーバーとして常時稼働状態にしたとしても地球にも優しいしオサイフにも優しい。

では早速始めましょう。

1.インストール環境 準備


まず Raspberry Piを準備します。 ここは大手通販Ama〇onでもRSコンポーネンツでも取り扱いがありますから個人購入が可能です。現時点ではRaspberry Pi 3が最新版ですのでこちらをお勧めします。

次にOSを入手します。
OSは現時点で複数のOS たとえば Windows 10や携帯でおなじみのAndroidなども選べますが
ここでは、RTL-SDRチューナーソフトの実行できるオーソドックスなRaspbianを選びます。
これは Linuxのディストリビューションの一つであるdebianにRaspberry Pi用のドライバ類を実装したものです。


このOSはRaspberry Pi 本家サイトよりダウンロードします。
h ttps://www.raspberrypi.org/downloads/


ここでダウンロードするのは2017/9/7にリリースされたり  Raspbianです。コードネームは「Stretch」 ストレッチですね。  一つ前の版 「Jessie= ジェシー」でも動作します。
ここで注意ですが、Raspbianには2種類(リリースといいます)あります。
一つはGUI(Windowsのようにマウスでグラフィカルな画面を使用した入力)が利用できるDESKTOP、
もう一つはCUI(DOSプロンプトみたいな画面でコマンドラインもしくはターミナルで操作します)のLiteです。

両社は一長一短があり、大きな違いは、操作方法とOSが4GのSDカードに収まるか収まらないかですが、今なら16GByte程度のSDも安価ですから操作がしやすくとっつきやすいDESKTOP版をダウンロードします。


Raspberry Pi + Linuxは初めてという方も多いと思いますが近年のRaspberry PiのOS環境は洗練されていて初心者の方に優しくなっています。(学校の教材に採用されています)

2.インストール
microSDカード SDHC class 10 8GB をご用意ください。 Raspberry Pi 公式ページによれば
Class 4以上なら可と記載がありますが読み書きが速いのでclass10程度が現時点なら性能/価格面でよいでしょう。

さていよいよOSをインストールするわけですがパソコンへのOSインストール(DOS-V PC へのCD/DVDによるインストール)とはすこし違います。

それは、すでにダウンロードしているOSのバイナリイメージを専用ツールを使いmicroSDに直接書き込む方法です。 つまり microSDがOSの格納先になります。

書き込みには、
便利な書き込みツール 「Win32 Disk Imager」を使います。
フラッシュメモリカードのイメージがそのまま読んだり書いたりできるツールです。Raspberry Pi 以外フラッシュメモリカードの丸ごと保存、リカバリができますからおすすめです。


これでOSのインストールは完了です。
次回はこのRaspbian StretchのインストールされたmicroSDをRaspberry Pi 2 または 3にインストールしRTL-SDRチューナーを自動起動する方法をご紹介いたします。






2017年9月20日水曜日

SEIYA-30-rev1 精度・剛性性能改善版 その⑤ 極軸合わせ

昨晩は台風18号の後の素晴らしい夜空が展望できました。

その夜空を最近リリースしたUSBモバイルバッテリ版を使い星野写真を何枚か撮りました。
主に追尾性能とピリオデックモーションの確認が目的です。

結果は、露光が数分程度ならピリオデックモーションは発生していないことが確認でき、120秒程度の露光で等倍表示しても点像を維持していました。
特に下側左右端にある電線が日周運動でブレていますが星は点像のままで電線の影の上に星が撮影されている箇所もあります。カメラのレンズが地面に対し日周運動に連動していることが判ります。

この時の画像を等倍で確認したい場合はここからダウンロードできます。
ノイズリダクションは切っています。(RAW現像が基本です)
https://drive.google.com/open?id=0BySXpTYfRN9Sa0Rzd2hKdGphbk0




他社製の安価な赤道儀に見られがちなピリオデックモーションはウォームギアの加工精度が原因ですが、本機の場合、数分程度の露光ならほとんど気になりません。これは極細の真鍮製リードネジと受け部分の弾力性のある樹脂の組み合わせが、送りネジの回転振動を吸収しているのではないかと推測しています。

さて星像が崩れるもう一つの原因は極軸合わせの精度ですね。

そこで、実際に使用してみた極軸合わせのテクニックについて2つの方法をご紹介いたします。

その1) 高精度だけと少し導入が難しい方法

送りネジを全縮した状態で行います。 この場合赤経プレートはベースプレートとほぼ重なった状態ですので直交精度が高い状態で極軸を合わせることができますが 極軸導入パイプとカメラ三脚の距離が近く極軸導入パイプの接眼部に顔を近づけることができません。
そこで極軸導入パイプ後方100-150mm付近から覗くことになりますが、見かけ上パイプ長が100-150mm延長されたのと同じ効果があり視野が狭まり合せにくくなりますが、極軸の精度は向上します。 添付の画像はこの方法で撮影しました。

その2) 極軸導入精度はやや悪いが簡単な方法


送りネジ位置に関係なく 赤経プレートを30度から45程度開いた位置で極軸を合わせます。
この場合極軸導入パイプがカメラ三脚から離れますので、直接接眼することができて視野が広がりますので極軸合わせがしやすくなります。

最初のうちはこちらの方法がお勧めです。慣れてきたらいろいろ試してみてください。

北極星導入が済んだら シャッター毎に赤経プレートを送りネジ位置まで戻すのをお忘れなく..
送りねじが、赤経プレートを押すことでカメラが天球の星の動きと一致します。
すこしかっこ悪いですが、輪ゴムでベースプレートと赤経プレートの端を束ねると輪ゴムのテンションで赤経プレートが送りねじに合わせて戻るので良い感じです。
この辺りは工夫してみてください。



ラグチューキーパー Ragchew keeper rev4.3 復刻予定版 その⑤

 自動配線と ベタGND の配置が終わりました。 配線ルールは0.7mmです。 0.8mmでは自動配線が完了せずにジャンパーが数本残ってしまいました。 あとは削ってみてどうかといったところです。