広帯域アンテナの 給電部 ABS樹脂部品の外形が決まりました。
3段に分割された機構のABS部品で それぞれ トップカバー,ディスクエレメントホルダー、コーンエレメントホルダーで構成されています。それぞれのパーツは積み重ねM3ネジ4本で一体化する構造です。こうすることで、組み立てやメンテナンスが楽になるはず..です。特にエレメントホルダー部は樹脂部品ですので、はんだ付けの際に作業性が悪いとホルダー部の熱変形が心配になります。これをできるだけ回避する構造にしてみました。
また内部にはキツキツですが整合器ぐらいは入るかなといったところです。
(入れなくとも済むように出来上がってほしい..)
このアンテナはご存知の方も多いと思いますがディスコーンアンテナという広帯域(50MHz-430MHz)受信アンテナとして定番のアンテナになります。
その名の由来どおり本来ならばDISC(円盤)とコーン(円錐)の板金で構成するアンテナなのですが、その作りやすさと軽さなどから放射状に配置した細いワイヤ(エレメント)で作られることが多いようです。
使用可能な帯域は、目的の周波数の8倍程度あり、それぞれの帯域はエレメントの長さを変えることで対応可能です。 このエレメント寸法に関しては実測してみて決定したいと思います。
またコーン部の頂点角は標準形では60度になりますが ±15度前後変更可能ですのでいろいろ試してみたいと考えています。
アンテナエレメントの穴径は暫定で2mmにしましたが、多様なワイヤに対応できるように、穴加工(といってもCAD図面上のハナシですが)をしていないマスターを作成しておき、アンテナエレメント外形を減算処理して穴加工します。あとは3Dプリントすることで穴加工済みのホルダーが出来上がることになるわけです。
このホルダーの標準型外形寸法ではステンレスワイヤ Φ1.5-3mmに対応できます。 もちろん多少部材費は高くなりますが 真鍮、銅パイプなども使用できます。
現在の仕様としては
☆外形寸法 Φ30mm 高さ60mmの 円柱
☆引き込みケーブル 5D2V(50Ω) ただし外形仕上がり寸法Φ8mm程度なら5C2V(75Ω)
☆ ディスク部エレメント数8本 Φ2mmステンレスワイヤ 水平方向放射状に配置 エレメント長約0.75m (50MHz-400MHz時)
☆ コーン部エレメント数8本 Φ2mm ステンレスワイヤ 頂角60度 エレメント長 約1,201.2mm (50MHz-400MHz時)
☆エレメント径 2mmステンレスワイヤ(標準)
☆ 取り付け部寸法 Φ12.0mm t=1.0mm 6000系アルミパイプ
になります。
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