2020年5月25日月曜日

熱可塑性ポリウレタン 3D プリント

PolyFlex TPU 熱可塑性ポリウレタンフィラメントを使用した3D印刷を行ってみました。

今回はT42リングのキャップをプリントしてみました。
T42リングは、T42 カメラマウントアダプタで一眼レフカメラを望遠鏡に接続する目的で使用されることか多いのですが、以前作成したTリング内にコマコレクタレンズやフィルターを組み込んだ場合、Tリングをカメラに取り付けたままΦ42mm,ネジ部から取り外すとネジ潰れやホコリの侵入が気になっていました。



TPU 熱可塑性ポリウレタンは、

高い摩耗性
低温での柔軟性 (脆化温度は-70度!)
高い耐候性 耐オゾン製
薬品や耐油性もあります。 (試しにアセトンをかけてみましたが溶けだすことはありませんでした!!)

と優れた物質特性を持ちますが

唯一 熱に弱いですが (水に浸したままレン・チンしてみましたが沸騰しても変形はしませんでいた。)

レンズキャップには十分です

折り曲げた際の復元力もよく 曲げてもほぼ元通りになりますし
引っ張っても 引きちぎれません。
イメージとしては 女性が髪をまとめる際の細いゴム(100均で売られている)
指が痛くなる位引っ張っても切れない輪ゴムの材質に似ています


このフィラメントは柔軟さを保ったまま高い寸法精度で印刷できますが、

印刷速度を落とさないとうまく印刷できない(時間コストアップ)のと、フィラメントそのものが高価なのですが つかえる素材ですね。













2020年5月19日火曜日

CNC1310 GRBL 0.9j to 1.1h バージョンアップ その3

ミーリング加工のメリットは、薬液によるエッチング工程が無いため、加工中の基板を取り外すことなく、工具を交換するだけで基板加工が完結します。

基板を取り外すことが無いため 基板取り外し後の再設置時の原点や軸アライメントが不要なため精度を保ったまま高精度な加工が可能です。
ただいま ガラスエポキシ基板のΦ1.6mmランド中心にΦ0.5mmの穴加工中

ランドの中心に加工穴が整然と開けられていきます。 DIPの穴あけは治具があっても手加工は面倒なもの 自動はいいです。

これで実力も把握できましたのでいよいよバージョンアップを行います。

でも0.9jに不満が無ければ無理にアップデートする必要性は感じません。

元に戻せることを確認してからバージョンアップを行いたいと思います。





2020年5月18日月曜日

CNC1310 GRBL 0.9j to 1.1h バージョンアップ その2

現時点のGRBLは0.9jですが動作確認と実力を知るために以前作成した
CNC3018用 拡張I/O  基板をミリング加工してみました。

絶縁幅は0.4mm  基板外形のVカットの深さは0.6mmですが、基板切り離しはダイヤモンドディスクで切断しますからケガキ線みたいな感じです。
CNCの剛性は高いようでガラスエポキシにも関わらず振動もなく切削面のきれいなV溝を刻んでくれます。ステージ寸法が130mm × 80mmしかないので小さな基板しか作れませんが
エッチング工程が省けますので短時間で基板作成が行えます。
粉っぽいですけどね。
この作業を行う場合は集塵機は必須ですよ。





2020年5月15日金曜日

CNC1310 GRBL 0.9j to 1.1h バージョンアップ その1

5000系アルミ材のパーツや試作PCB Milling用の卓上CNCですが本格稼働を前に、CNC1310本体Firmwareと制御ソフトであるGRBLcontrol(candle)のバージョンアップを行いました。

まずは本体Firmwareから行います。
もともとは ArduinoベースのGRBL0.9jがインストールされていますが、これをGRBL1.1h
にバージョンアップします。


ちなみにこのリリース以前は1.1fでしたがなぜかこの1.1fには2017/2/1版と1.1fの重大バグを取り除いた? 2017/8/1版があるようで(ソースコード改変したなら バージョン変えるべきでは 笑...) 注意が必要です。

今回は1.1fは使用しないで1.1hに変更します。重大な不具合の修正とありますから適用しておいたほうがいいでしょう。更新後のリポートは後日行いたいと思います。


注意点は、これらGRBLのクローンCNCは ソースコード ハードウェアが公開されていますが、製造元が、カスタマイズ(ほとんどの場合はX,Y,Z軸の方向や作業領域そして移動速度やスピンドルの回転PWMの既定値など)している場合があります。

ソースコードが添付されている場合は、config.hにそれらしい記述がありますから最新版のソースコードのconfig.hを比較しながら書き換えますが、添付が無い場合や公開されていない場合は、いきなり更新せずに現在の設定値をメモしておく必要があります。

これを怠るとが軸方向が逆になったり送りピッチが狂ったり加減速に不具合が出る可能性があります。ご注意ください。

「急がば廻れ」は名言かもしれない


作業手順としては

1) Arduino IDEの準備
2) GRBL 最新版の入手 GitHubより
3) 製造元によるカスタマイズされた設定値を確認
4) 確認した設定値をベースに最新版GRBLを書き換える
5) ビルド
6) 転送
7) バージョンと設定値を確認する





2020年5月8日金曜日

NanoVNA 保護ケース

VNAをご存知でしょうか?
vector network analyzerを略した呼び方で、すでにあちらこちらのサイトで取り上げられていますので詳細は割愛しますが、高周波回路、フィルタ、アンテナなどの自作や試作において強力なサポートツールになり得る測定器のことです。

これまでは高価なことから企業ならともかく個人やホビーストによる入手が困難でしたが、近年では電子デバイスの高機能高性能化か進み(モバイルフォンの恩恵) 非常に安価にしかも、そこそこの性能の製品がネット通販で入手できるようになりました。5k~6kJPY !!!!

試しに金属ケースの表記のある電磁ノイズ耐性のありそうな商品を入手しましたが、コストダウンなのか、ケース..特に側面が開放されている商品が多く、耐ノイズ性はともかく、側面からの導電性の異物混入による故障が懸念される構造です。

このためなにか金属ケースに格納することも考えたのですが、適当な金属ケースが手元になかったため急遽3Dプリンタでケースを作ってみました。

3Dプリンタによるケース自体は既にFree STLが公開されていて、今さら感がありますがいかがでしょう 笑


シェルは上下に分割されたモナカ構造で 材質はABSで 色はクリアとブラックのABSフィラメントが部品棚にありました。

うまくできたら頒布も考えています。


まずはファーストショットで引けや熱収縮によるキツさ下限や組み立て易さの様子を見てからですね。

ラグチューキーパー Ragchew keeper rev4.3 復刻予定版 その⑤

 自動配線と ベタGND の配置が終わりました。 配線ルールは0.7mmです。 0.8mmでは自動配線が完了せずにジャンパーが数本残ってしまいました。 あとは削ってみてどうかといったところです。