昨晩は台風18号の後の素晴らしい夜空が展望できました。
その夜空を最近リリースしたUSBモバイルバッテリ版を使い星野写真を何枚か撮りました。
主に追尾性能とピリオデックモーションの確認が目的です。
結果は、露光が数分程度ならピリオデックモーションは発生していないことが確認でき、120秒程度の露光で等倍表示しても点像を維持していました。
特に下側左右端にある電線が日周運動でブレていますが星は点像のままで電線の影の上に星が撮影されている箇所もあります。カメラのレンズが地面に対し日周運動に連動していることが判ります。
この時の画像を等倍で確認したい場合はここからダウンロードできます。
ノイズリダクションは切っています。(RAW現像が基本です)
https://drive.google.com/open?id=0BySXpTYfRN9Sa0Rzd2hKdGphbk0
他社製の安価な赤道儀に見られがちなピリオデックモーションはウォームギアの加工精度が原因ですが、本機の場合、数分程度の露光ならほとんど気になりません。これは極細の真鍮製リードネジと受け部分の弾力性のある樹脂の組み合わせが、送りネジの回転振動を吸収しているのではないかと推測しています。
さて星像が崩れるもう一つの原因は極軸合わせの精度ですね。
そこで、実際に使用してみた極軸合わせのテクニックについて2つの方法をご紹介いたします。
その1) 高精度だけと少し導入が難しい方法
送りネジを全縮した状態で行います。 この場合赤経プレートはベースプレートとほぼ重なった状態ですので直交精度が高い状態で極軸を合わせることができますが 極軸導入パイプとカメラ三脚の距離が近く極軸導入パイプの接眼部に顔を近づけることができません。
そこで極軸導入パイプ後方100-150mm付近から覗くことになりますが、見かけ上パイプ長が100-150mm延長されたのと同じ効果があり視野が狭まり合せにくくなりますが、極軸の精度は向上します。 添付の画像はこの方法で撮影しました。
その2) 極軸導入精度はやや悪いが簡単な方法
送りネジ位置に関係なく 赤経プレートを30度から45程度開いた位置で極軸を合わせます。
この場合極軸導入パイプがカメラ三脚から離れますので、直接接眼することができて視野が広がりますので極軸合わせがしやすくなります。
最初のうちはこちらの方法がお勧めです。慣れてきたらいろいろ試してみてください。
北極星導入が済んだら シャッター毎に赤経プレートを送りネジ位置まで戻すのをお忘れなく..
送りねじが、赤経プレートを押すことでカメラが天球の星の動きと一致します。
すこしかっこ悪いですが、輪ゴムでベースプレートと赤経プレートの端を束ねると輪ゴムのテンションで赤経プレートが送りねじに合わせて戻るので良い感じです。
この辺りは工夫してみてください。
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